Person carrying the black NUMÉRO 03 Medium structured tote bag with ecru straps against a light background.

バッグ全体を補強する必要がない理由

構築的なバッグは、必ずしも硬いバッグである必要はありません。

バッグのフォルムは、まずパターン設計、革の選択、そして各パーツの組み立て方によって生まれます。補強材も重要な役割を果たしますが、バッグ全体に入れる必要はありません。

atelier &LABでは、実際に負荷がかかる部分にだけ、必要な補強を施しています。

NUMÉRO 03 Mediumでは、バッグの立体感は主にパターンと構造によって保たれています。さらに底部とストラップ周辺を補強することで、硬い素材を重ねすぎることなく、輪郭のはっきりしたフォルムを維持しています。

底部は、中に入れた荷物の重さを支える部分です。また、ストラップとその取り付け部分には、使用するたびに繰り返し力がかかります。そのため、特に安定性が必要になるのは、こうした部分です。

一方で、バッグ本体全体を補強すると、重量が増し、使い込むことで革が自然に変化していく余地も少なくなります。

NUMÉRO 04 Mediumも、同じようにフォルムと柔軟性のバランスを大切にしたモデルです。立体的な形と構造によって輪郭を保ちながら、バッグ全体を完全に硬いケースのようには仕上げていません。

革そのものも、バッグの形を支える重要な要素です。厚み、密度、柔らかさによって、仕上がりの印象は大きく変わり、適切に選ばれた革は、立体感を保ちながらも、適度な動きを残すことができます。

この控えめな柔軟性によって、バッグは身体や服に自然になじみ、日常の動きにも合わせやすくなります。

また、補強材を必要な部分だけに使うことは、軽さにもつながります。補強材を一層加えるたびに、中身を入れる前からバッグの重量は増えていきます。

約360グラムのNUMÉRO 03 Mediumは、「実際に役割を果たす部分にだけ素材を使う」という考え方で設計されています。

NUMÉRO 01 Largeも、より大きなサイズで同じ考え方を採用しています。十分な容量と構築的なフォルムを持ちながら、従来のブリーフケースのような過度な硬さは目指していません。

良い補強とは、あらゆる場所に入れることではありません。必要な場所に、適切に配置すること。

atelier &LABでは、バッグの構造はまずデザイン、パターン、組み立てから生まれると考えています。そのうえで、重要な部分だけを補強し、フォルム、耐久性、軽さのバランスを保っています。

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